序文

 今ここにブログを開設する。はじめに開設理由や目的、目標などを記すとする。やるからには継続するべきで、継続するにはこういったことを定めておくが吉だ。

 

 

 ずっと前、少なくとも中学時代から思想や創作といったものを文章に起こして何処かに晒すのも悪くはないと考えていた。いたのだが、公開して最終的にどうしたいかというビジョンが不透明で、ネット世界への不信やそもそも自分から出たものに価値を見出しておらず、ついぞそのままとなっていた。

 しかし現代社会では誰しもそれぞれのやり方でインターネット時代そのものに参画している。作品の発表、日々の呟き、同好の士の発見、商売…これ以外の、もっと異なる形でも。そこで改めて再考してみるのである。ネット世界に文章を綴ることが何か自分に役立ちはしないかと。

 情報の発信・共有…面白いとは思うがそれだけでブログは続けられないだろう。大体そういうことに強い関心があればとっくにこうしていたはずだ。では自分の思想や作品を文章にまとめ上げてしまうのは?以前から紙のノートやHDに書いて、保存してきたものだ。それをあえてネットに晒す理由。…他人の眼を考えてしっかり書くようにするかもしれない。筆不精で書きかけやプロットのまま放置することがままある。それらは見返したとき何の意味も持たない。それにIDとPassを覚えていればログインできるのだから長期保存にも向く。今となっては各種クラウドサービスもあるが。

 自分の考えたことを残す。これはある意味自分にとっての財産である。たとえ思想であっても作品であっても、記して固定化してしまえばその当時の記録となる。「記録」を残すこと。以前は自分の精神治療にも使った。他には…自分の行動、思考を振り返ること。そして何より、楽しかったあの日を思い出すこと。明日への糧だ。

 

 結局だらだらと纏まりのないことを書いてきてしまったが、おかげで書き続けようという気持ちも出てきた。ではものは試しだ、始めてみようか―――。もともとブログにも興味はあった。少年期、徒然草を読んで「こんなよく分からないよしなしごとを書いて日々を過ごしたいな」と思ったものだ。ある意味それの実現でもある。明日にはアニメ・ゲームの感想ブログになっていたとしても、それでもいい。

 

 

 

 以上が言い訳だ。公開するからには、誰かに伝えるため。そう思って書こうか。

 僕の大事な人に捧ぐ。