新しいレンズを手に入れた

縁あってM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 をいただきました。

 

 このM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 は、「キットレンズからのステップアップに、どうぞ!」と紹介されるレンズなのだが、その言葉に嘘はないんじゃないかなと思う。以下にどうしてそう思ったかを書いていく。

 

ぼかした写真を撮りたくなる

 キットのズームレンズをぶら下げ、出先で記録写真を撮る。初めはそれで十分だった。パンフォーカスしやすい(またはパンフォーカスしてるように見える)マイクロフォーサーズマウントは適当にパシャパシャ写すのに向いてるなーとか思いながら、気の向くままたくさん撮っていた。

 しかし…写真を撮りに行く時、いつも連れ立ってくれる方は常に単焦点。そして出てくる絵は記録というより作品という感じがするのだ。主題にピントを合わせて周囲をほんのりぼかした、素敵な写真を撮ってくる。僕の方と言えば、ぼかそうとすると被写体に寄って背景ボケを狙う以外にない。こうなるとボケを得られやすい中望遠かつ明るいレンズが欲しくなるのである。

 

単焦点レンズは上達の近道?

 単焦点レンズで写真を撮り続けることは写真上達の近道だと言われている。作品のような写真を撮ってみたい僕には悪魔のささやきで、日に日に試してみたいと思うようになった。

 実際に単焦点レンズを使い始めた今、前より断然上手くなった…とは言えないが、写真撮影はさらに楽しくなった。ズームを動かして何でも撮れなくなった分、試行錯誤するようになった。全体が収まるようにちょっと遠ざかってみたり、あえて大胆に切り取ったり。単焦点F値も小さいからボケで遊べるのもいいところ。慣れずにピントのおかしな写真も量産しているが…

 やっていて楽しいことは続くし上手くなる。単焦点の話も正しいんじゃないかと思う。ズームできない不自由さが試行錯誤の楽しさを作り出しているし、ズームという変数が一つ減ることで絵作りがしやすい。90mm(35mm換算)で何が撮れるか?とわくわくしてしまう。この気持ちを持ち続ければ上手くなれるんだろうな。

 

 

 まとめると、

①ボケた写真が撮りたくなる⇒中望遠が欲しくなる

②写真が上手くなりたい⇒単焦点レンズってのがあるんですが…

 

 というわけで、この初心者にありがちな二大要望に応えられるレンズ、それがまさにM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8なのだ。レンズ沼にはまってるんじゃ…という説もあるけれど、単焦点を使ってみて撮影に幅が出たことも事実。これからしばらくはこの単焦点で練習して、もっと写真が上手くなれればいいな。今はこのレンズの想像以上なボケにに振り回されているので、もっと習熟したいというところ。

 

 ところで、このレンズを買う時比較したのがLUMIX G 42.5mm / F1.7だった。Olympusのと比べるとこちらが約1万円高い、周辺の解像性能がちょっとだけ良い、最短撮影距離が短い、ボケはちょっと苦手といったところ。Panasonicの方は風景向け、Olympusはポトレ向けという感じかな?

 

そう、このレンズが欲しかったのはあの子をきれいに撮りたかったからでもあるのです。